BtoB製造業SEOで「これをやっては絶対ダメ!」

BtoB製造業におけるSEO対策は、BtoC業界とは違い、検索ボリュームの少ないニッチなワードが多く、購買プロセスも長期にわたることが特徴です。
そのため、「なんとなく」やってしまったSEO施策が、かえって逆効果になっているケースも少なくありません。

今回は、BtoB製造業がSEOで絶対にやってはいけないNG行動を、実例を交えながら紹介します。

1. 【NG】製品名だけのページにしてしまう

製品ページのタイトルが「型番だけ」「製品名だけ」になっていませんか?
たとえば「TRX-1000」だけでは、検索ユーザーにとってどんな機械か分かりませんし、Googleも理解できません。

👉例:『TRX-1000|高精度自動ねじ締め装置(ロボット対応)』

2. 【NG】業界専門用語ばかりを並べる

自社では通じる「業界用語」や「略語」ばかりを使っていませんか?
たとえば「XY軸精度0.01未満」や「SUS304対応」などは、検索されにくい上に、潜在顧客には理解されにくいです。

また、既存顧客であっても、自社製品に詳しいお客様以外のお客様(先方の技術者の上司である意思決定者等)にも見られていることを忘れてはいけません。

👉代替案:『ミクロン単位の位置決めが可能な加工装置』『さびにくい金属にも対応』

【どう書けばいい?】
専門用語はなるべく避け、「誰の」「どんな困りごと」を解決できるかを伝えましょう。
たとえば「SUS304対応」ではなく、「食品機械にも安心して使える素材に対応」など、具体的な利用シーンや効果に言い換えるのがポイントです。

3. 【NG】すべてのページが「会社案内」感覚

多くのBtoB企業がやりがちなのが、製品ページや導入事例ページまで「企業パンフレット」のように作ってしまうこと。

しかし、SEOにおいて重要なのは、課題→解決→導入効果という「検索者視点のストーリー」です。
その製品を導入したことで、顧客のどのような課題解決に繋がったか? 定量的・定性的な効果は? 競合製品と比べて何が優れているのか? どのような業界・業種の何に貢献しているのか?

『プロダクト・アウト ⇒ マーケット・イン』の発想は、製品開発だけではなく、製品『訴求』にも必要です。

👉例:『小型化で悩んでいた制御盤メーカーが、TRX-1000で解決』

4. 【NG】「トップページだけ」でSEOしようとする

製造業サイトでよくあるのが、「とにかくトップページの検索順位を上げたい」という思い込み。

でも実際には、検索ユーザーは製品名・用途・課題などで深いページから流入します。

👉 対策:1製品1ページ、1課題1ページを基本に、ランディングページ設計を見直す

【どう書けばいい?】
トップページは“入口の案内板”のようなもので、すべての検索ニーズに応えるのは不可能です。
「ねじ締め装置 自動化」などの具体的なキーワードで検索されたときに該当ページが表示されるよう、製品や課題ごとに専用ページを作り、それぞれに分かりやすいタイトルと説明文を設けましょう。

5. 【NG】更新が年1回以下

BtoBだからといって、更新が年に1回の展示会情報だけでは、SEOは効果を発揮しません。

Googleは「情報が定期的に更新されているサイト」を評価します。

👉 対策:技術ブログ、導入事例、Q&Aなど、継続的に新しい情報を追加する

【組織的な対応は?】
情報発信を担当者任せにせず、営業・メンテナンス技術部門が連携した体制を整えることが重要です。
たとえば、月1回の更新会議を設けて、営業・メンテナンス部門から寄せられた顧客の質問、技術部門の開発トピック、導入事例などを定期的にコンテンツ化しましょう。
また、役割分担(原稿作成→校正→公開)を明確にし、継続的な運用ができる体制と評価制度を社内に構築することがカギです。

【AI活用のすすめ】
テキスト作成はChatGPTなどの生成AIを活用すれば、営業担当者や技術者の話をもとに下書きを自動生成し、社内で手早く編集・公開できます。
また、過去の問合せ履歴や営業日報からよくある質問を抽出し、Q&Aコンテンツを自動化する仕組みを取り入れるのも有効です。
AIの活用により、「時間がない」「文章が苦手」といった社内の障壁を下げ、継続的な情報発信が現実的に運用できるようになります。

まとめ:「検索者目線」を忘れないことが最大のSEO対策

BtoB製造業のSEOで失敗する原因は、たいてい「自社目線」に偏ってしまうこと。
検索者=未来の顧客が、どんな悩みで、どんなキーワードで検索しているか?
この基本に立ち返ることが、最も効果的で持続的なSEO対策となります。

今すぐ見直しましょう!

  • 型番だけのタイトルになっていないか?
  • 難しい用語で埋め尽くされていないか?
  • トップページだけで満足していないか?
  • サイトの更新が属人化されていないか?

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