もったいない!製品ページで知らず知らずに失われる営業機会
公開日:2025-08-11
「製品紹介ページ」は本来、潜在顧客に価値を最初に訴えるデジタル営業資料です。
しかし現実には、単なるカタログの羅列に終始し、検索で来た見込み客が“なんとなく見て離脱”する構造になっているサイトも多く見られます。
こうした“伝わらない設計”を徹底的に洗い出し、お客様の決裁者にも一瞬で伝わる構成へと作り替えるための、今すぐ打てる改善策を考えてみましょう。
1. 一覧化だけで終わってませんか?
カテゴリー別に製品名や型番を並べただけの一覧は、既存顧客には便利でも、新規の検討者には不親切です。訪問者は「自分に関係あるのはどれか」を一瞬で判断できないと、深掘り前に離脱します。
展示会に例えると:製品を机に並べただけで説明員不在。足を止める理由がない状態です。
対策
- 一覧カードに用途・効果の一文(例:「洗浄工程の作業時間◯%短縮」など)を併記
- タグ/フィルタで課題・業界・工程から絞り込めるUIを用意
- 主要製品は「イチ押し」枠で差別化要点を先に提示
2. 「何を解決できるのか」が示されていますか?
BtoBの意思決定は課題起点です。ページ冒頭に、誰の・どの課題を・どう解決するのかがないと、製品に詳しくない人はスルーしてしまいます。
- 対象業界(例:食品/建築/医療…)
- 対象工程(受入検査/製造/出荷検査/保守…)
- 導入メリット(コスト削減・工数短縮・品質安定・安全性向上など)
対策
- 各ページの冒頭に課題→解決→効果を1スクロールで完結
- 「このような課題に」チェックリストで自己診断を促す
- 効果は数値(%/時間/金額)で提示
3. 導入事例・用途別コンテンツは充実していますか?
同業種事例は最強の後押し材料です。事例が弱いサイトは、ユーザーが自社に当てはめて考えられず、心理的障壁を越えられません。
最低限そろえるべき要素
- 業界別活用例(課題→打ち手→結果を1画面で)
- Before/After(定量変化:不良率・停止時間・電力・人件費)
- 現場写真・操作動画(“使う場面”がわかる尺と画角)
- よくある失敗と回避策(弱点の正直な開示は信頼を生む)
4. 数値による差別化がない=価格勝負になる
「高性能」「省エネ」だけでは意思決定は動きません。比較検討では、従来比・他社比・総保有コストなどの定量情報が必須です。
見せるべき数値の例
- 処理能力/takt短縮(◯%向上、◯個/分)
- 品質KPI(不良率◯%改善、歩留まり◯%→◯%)
- ランニングコスト(エネルギー・消耗品・保守)
- 回収期間(投資◯万円 → ◯ヶ月で回収)
これらを他社との比較表で明示し、前提条件(品種・環境・測定方法)も併記すると、信頼度が段違いに上がります。
5. 問い合わせ・資料請求への導線が弱い
ページ末尾に小さくボタン――では機会損失です。関心のピークで“次の一歩”を促してください。
配置の基本
- 冒頭の課題セクション直後に相談CTA
- スペック表の横に見積/技術相談CTA
- 事例直後に同様の導入可否診断CTA
- フッターは複数CTA(資料・相談・デモ)
フォームは短く(3〜6項目)。技術資料はメール取得の対価として価値ある内容に。
製品ページのチェックリスト ~ ひとつひとつ解決しましょう!
☑ 冒頭メッセージ:対象・課題・解決・効果を1スクロールで可視化 ~ 「一言で言うと」何ですか?
☑ 用途/業界ナビ:課題・業界・工程で絞り込めるUX ~ 必要な質問にさくっと答えるホームページは、優秀な営業マン。
☑ 事例強化:業界別にBefore/After+現場写真/動画 ~ 百聞は一見にしかず!ガタガタ言う前に、お見せしましょう。
☑ 数値訴求:従来比・他方式比・TCO・回収期間を明示 ~ ここが真髄。信頼性を高めましょう。
☑ 比較表:前提条件付きで公平に提示 ~ お客様は、比べて初めて腹落ちします。
☑ CTA設計:関心ピークの各所に複数設置、短いフォーム ~ お客様の反応はポジでもネガでも『神』 反応の得やすさを心掛けましょう。
☑ 技術情報:PDFだけでなくHTMLにもスペックを記載 ~ SEO対策としても有効です。
☑ FAQ:規格対応・導入期間・保守体制・リスク/制約 ~ ネガも含めて率直に記載しましょう。
☑ 計測基盤:クリック/スクロール/フォーム離脱をイベント計測 ~ Google Analytics 4でしっかりチェック!
☑ 継続改善:検索クエリ・滞在・CTRでタイトル/冒頭をABテスト ~ PDCAを回して、改善 ⇒ 改善 ⇒ そして、改善
まとめ
製品紹介ページは「カタログを並べる場所」ではなく「商談の入口」です。
一覧止まり・課題未提示・事例不足・数値訴求欠如・導線の弱さ――この5つを放置すると、知らず知らずのうちに、機会損失してしまいます。
逆に言えば、ここを作り替えるだけで、広告費を増やさずに認知と商談創出の両方を押し上げられます。
まだ対策されていない項目があれば、チャンス!伸びしろです。

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