AIの進化スピードが凄まじい今、ビジネスの現場では「コンサルタント不要論」が現実味を帯びてきました。
「市場の動向を教えて」「M&Aの戦略を提案して」
「デジタル広告の運用の仕方を教えて」「これから進出したい事業の競合を教えて」
かつてクライアントからよく投げかけられ、コンサルの主要な案件になっていたこれらの質問。今やAIに問いかければ、一瞬でそれなりの答えが返ってきます。ネットで情報を拾い集め、綺麗なスライドにまとめるだけのコンサルタントは、近いうちに確実に淘汰されるでしょう。
しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。
誰もがAIを使える時代、何が「差」を生むのか?
現在でも、上記のような質問はコンサルのもとに絶えず寄せられています。
そして、聞かれたコンサルタントが裏で何をしているかといえば、実は私たちもAIを使っているのです。
というか、正確には、私たちほどAIを使い倒している「デスクワーク作業者」はいないかもしれません。
となると、当然クライアントもこう考えます。「自分たちでAIを使って調べれば、高いコンサル料なんて払わなくていいのでは?」
まさにその通りです。では、「クライアントがAIを使って導き出すアウトプット」と「コンサルがAIを使って導き出すアウトプット」、その差はどこから生まれるのでしょうか?
アウトプットの正確さ、事業への関連性の高さ、そして何より圧倒的な納得感と理解のしやすさ。
高いフィーをいただくに値するコンサルの「差別化」の源泉は何なんでしょうか?
私は、その答えは古来から言われている「インプットの量と質」の差にあると信じています。
「アウトプットが無料化」した世界だからこそ
「アウトプット自体は、もう誰でもできる」
AIが壁打ち相手になり、調べ物をし、資料まで作ってくれる。これまでクライアントが「時間がないから」「ノウハウがないから」とコンサルに丸投げしていた、いわゆる「細かい作業(補助金申請の支援などはその最たる例です)」は、未だ完全ではないものの、ほぼAIが代替できるようになりました。
つまり、アウトプットの「所有権」が民主化されたわけです。
だからこそ、普段から「どんな情報に接しているか」「どれだけの情報量に触れているか」というインプットの絶対的な差が、そのままAIから引き出すアウトプットの質を決め、コンサルタントの価値を二分することになります。
AI時代に売れるコンサルが「毎日すべきこと」
では、生き残るコンサルタントが毎日やるべきこととは何でしょうか?
皮肉なことに、それはデジタルやAIとはまったく関係のない、極めてアナログな行動なのではないかと思っています。
- どれだけ良質の書籍を読み込んでいるか
- 新聞から世の中の潮流を深く読み解いているか
- 世界中の最新ニュースの「裏側」に触れているか
- どれだけ泥臭く現場を歩き、生の「一次情報」を五感で捉えているか
- どれだけリアルなユーザーの動きを観察しているか
これらはすべて、ネットの海をスクレイピングしただけのAIには絶対に真似できない領域です。
結論:原点にして究極の差別化
何百年も前から、知を売る商売において行われてきたこの地道な積み重ね。これこそが、AI時代においてコンサルを「コンサルたらしめる」唯一の命綱だと思うのです。
表面的なスキルや効率化に逃げず、圧倒的な「インプットの量と質」にこだわり続けること。
誰もが魔法の杖(AI)を手に入れた今だからこそ、私たちコンサルが「毎日すべき」ことなのかもしれません。

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