「SEOはもう意味がない」
「SEOはもう意味がない」
そんな声が、マーケティング界隈でも聞こえ始めました。
ChatGPTなどの生成AIの登場によって、Google検索そのものの利用頻度が世界中で徐々にではありますが、下がりつつあります。
実際、米国ではZ世代の多くが、Google検索よりもChatGPTを「最初の検索窓」として使う傾向が強まっています。
日本でも「検索せずにChatGPTに直接質問する」というユーザーが増えており、SEOだけに頼った集客は見直した方がよいフェーズに入ってきました。
アクセス数が落ちるのは「不可避」かもしれない
いまや、どれだけ高品質なコンテンツをつくっても、アクセスが増えない…そんな悩みを抱えるコンテンツマーケターも少なくありません。
一生懸命コンテンツを作っても、AIの養分になるだけ・・・。こんな話もあちこちで聞くようになりました。
『コンテンツを作ってキーワードで引っかけてトラフィックを集める。』
あと数年でこの活動は『山へ行って芝刈りをし、川で洗濯する』並みのレジェンド活動になるかもしれません。
特に打撃を受けるビジネスモデルはこれ!
さて、そんなレジェンド入りが心配されるビジネスモデルは・・・ずばり:
- アフィリエイトサイト
- 比較サイト
- まとめ記事サイト
こういった「他サイトへの誘導を目的にしたサイト」は、ChatGPTのような生成AIのワンストップ回答に置き換えられていく可能性が高いと考えられます。
AI時代に生き残るビジネスモデルは?
しかし、ちょっと考えてみましょう。
AIがご飯作ってお茶沸かしてくれますか?
AIがあなたが心をこめて作った商品を買ってその感想を伝えてくれますか?
AIが現場の戸惑いをくみ取って、施策を調整してくれますか?
そう、以下のようなビジネスは、AIには代替できません。
- 自社で商品を売るECサイト
- 実店舗でサービスを提供する飲食業やサロン
- 伴走支援型のコンサルティング
これら「リアルな顧客接点」を持つビジネスは、当然ながらAIに置き換えられにくい領域です。
AIがどれだけ進化しても、実際の商品を届けたり、人が行うサービスを完全に代替することはできないからです。
つまり、「人間の体験」がビジネスの中心にある限り、人はいずれにしても、何等かのガジェットで情報を調べて「商品を買いたい!」「サービスを受けたい!」と考えます。
これからはSEOではなく、GEOやAEOの時代?
ただし、従来のような「キーワード」を起点としたSEOは通用しなくなる可能性があります。
これから必要なのは:
- GEO(Generative Engine Optimization):生成AIに引用されやすい設計
- AEO(Answer Engine Optimization):AIアシスタントが答えとして選びやすい構造
こうした、新しい検索行動に最適化されていくであろう、と言われています。但し、本当のところはまだよく分かりません。
それではこの「不確実な時代」に、押さえておくポイントは何でしょうか?
SEOの“原点”を忘れてはいけません!
そもそもSEOとは、検索エンジンを攻略する技術ではなく、検索してくる「人間の本質」を理解するためのアプローチでした。
- どんなキーワードで検索されているのか?
- なぜその言葉で探しているのか?
- 何を期待してページを開くのか?
AIが置き換えるのは「検索エンジン」ですが、人間の感情や欲求は変わりません。
だからこそ、これからの時代も、「人を理解し、人に届ける」マーケティングの本質は何も変わらないのです。
美味しいご飯を食べる、旅先で人に出会う、仕事にやりがいを感じて生き生きする、のはAIではなく、人間だからです。
よって、SEOがGEOに置き換わろうが、AEOに置き換わろうが、その原点が変わることはないと考えています。
まとめ:AIの時代にも、生き残るSEOの姿勢
- SEOが無意味になるわけではない
- 検索行動は「Google → AI」へ変化中
- しかし、「人の悩みに応える」本質は普遍
- これからは“AIに引用される”視点が不可欠
- それでも、商品やサービスを“人に”届ける事業は、価値を失わない
AIの進化を悲観するのではなく、進化に合わせて“届け方”をアップデートすることが、これからのデジタルマーケティングに求められるのです。
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