日本でのグループインタビュー:よくある失敗とその対策
公開日:2025年9月8日
※この記事は海外向け発信ブログの日本語翻訳です。
FGIとは?
フォーカスグループインタビュー(FGI)とは、モデレーターが進行する少人数(通常5〜6名)のグループディスカッションです。アイデアや製品を共有し、参加者の意見を深く聞くことで、ローンチ前に改善すべき点を発見できます。以下では、日本のFGIでよく見られる失敗例と、その簡単な対策をご紹介します。
1)ターゲット設定が絞りすぎている
問題:参加者の条件が多すぎる場合(例:「ブランドXをすでに購入している、特定の区に住む若い買い物客のみ」など)、リクルートに時間とコストがかかります。
対策:「必須条件」(例:ファッションアクセサリーを2ヶ月に1回以上購入している)を明確にし、それ以外(ブランド・エリア・スタイルなど)は「あればよい条件」に留めましょう。また、当日5〜6名を確保できるよう、若干名多めに招待しておくことも重要です。
2)リクルートに十分な時間と謝礼を用意していない
問題:日本では、台風・地震による電車の遅延・インフルエンザの流行など、外部要因によって調査スケジュールが乱されることがよくあります。これにより、直前のキャンセルや無断欠席が生じることがあります。謝礼の設定が低すぎると、さらにドタキャンのリスクが高まります。
対策:予期せぬスケジュール変更に対応できるよう、余裕を持った日程を設定しましょう。また、参加者への謝礼は適切な水準(リクルート会社費用込みで対面インタビューの場合、目安として3万〜5万円)を維持することが、無断欠席の防止につながります。リクルート会社との契約内容も十分に確認し、責任範囲・代替対応・キャンセル時の取り扱いを明確にしておきましょう。
3)声の大きい人に議論が偏る
問題:日本では同調圧力が強く働くため、発言力のある数名が議論をリードし、おとなしい参加者が発言しにくくなりがちです。
対策:まずサイレントライティング(「最初に考えを書いてください」)から始め、全員が一度ずつ発言するラウンドロビン形式を取り入れてから、自由討論に移りましょう。「そう思う理由は何ですか?」「別の意見を持つ方はいますか?」といった中立的な深堀り質問もあらかじめ準備しておくと効果的です。
4)意思決定の権限と成功基準が曖昧
問題:フィールドワーク終了後に「で、結局どのコンセプトが勝ったの?」となってしまうケースがよくあります。
対策:開始前に「合格基準」をシンプルに決めておきましょう。
例:「10名中6名以上が、メインベネフィットを自分の言葉で説明でき、かつ現在のブランドとの違いを述べられた場合、このアイデアを次のステップへ進める」
また、感情的な訴求力(参加者はワクワクしたか?)・差別性(競合との違いを認識できたか?)・購買意向(試したいと思ったか?)といった評価軸も基準に含めておくことが重要です。
まとめ
日本でのFGIを成功させるポイントは次の4つです。
(1)スムーズなリクルートができるよう、ターゲットの条件は広めに設定する
(2)余裕あるスケジュールと適切な謝礼を準備する
(3)全員の意見が引き出せる進行を心がける
(4)「合格基準」を事前に決め、セッション後すぐに決定事項(誰が・何を・いつ)を記録する
これらを実践することで、グループインタビューから明確で信頼性の高いインサイトを得ることができます。

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