事例紹介

製造業SEOの事例

成果

期間

1年

新規問い合わせ数

25件(すべて市外)

成約数

2件

製造業のWebサイト改善や問い合わせ導線に課題がある場合は、まず販路開拓導線診断をご活用ください。

【支援事例】下請け依存からの脱却!確かな技術力を伝えるWebリニューアルとSEO対策による新規顧客獲得コンサルティング

長年にわたり相模原市で精密な金属加工技術を培ってこられた、従業員15名のメーカー企業様。これまでは主要取引先(特定企業)からの受注に深く依存していましたが、景気の変動に伴う受注減少に直面し、「今後の売上をいかにして確保するか」という強い危機感を抱かれていました。

当初は「営業経験のある社員がいない」「自社の技術をどうアピールすればいいか分からない」という非常に厳しい状態からのスタートでした。 弊社は、同社の潜在的な強みを洗い出す技術棚卸しから、ターゲット企業の検索行動に合わせたWeb戦略の再構築、SEO(検索エンジン最適化)対策の徹底、そして問い合わせを確実につなぎとめる営業体制の構築まで、伴走パートナーとして共に歩みを進めました。その結果、オンラインでしか接点のなかった広域の新規顧客からの問い合わせが急増し、下請け一辺倒からの脱却に成功しています。 本ケーススタディでは、地方の小さな町工場がWebの力を活用して新規開拓を軌道に乗せるまでに、弊社がどのような課題を解決し、どのようなコミュニケーションでクライアント様に向き合ってきたのか、その軌跡をご紹介します。

1. 初期課題の発見:技術力はあるが「見えない・届かない」原因の特定

課題の背景

プロジェクト開始当初、クライアント様は「アルミの高精度切削加工」や「小ロット試作対応」といった、競合他社に負けない優れた技術と柔軟な生産体制をお持ちでした。しかし、それらの強みが既存の取引先以外には全く認知されておらず、新規の相談が年間を通じてほぼゼロという課題を抱えていました。

弊社のデータアプローチ

弊社にて、現在のホームページのアクセス状況、および製造業の調達担当者が発注先を探す際の検索行動を徹底的に調査しました。 その結果、既存のWebサイトは10年以上前に作られたきりでスマートフォン表示に非対応(モバイル未最適化)であり、Googleなどの検索エンジンから「存在しないも同然」の評価を受けていることが判明しました。さらに、サイト内には「親切・丁寧・高品質」といった抽象的な言葉が並ぶのみで、発注担当者が最も知りたい「どのくらいの精度(μm単位)が出せるのか」「どのような設備(5軸加工機など)があるのか」「1個からの試作は可能なのか」という具体的な情報が一切掲載されていないという、本質的な原因を特定しました。

2. 戦略の再構築:需要のある「業界特化型キーワード」と「技術の可視化」

分析結果をもとに、弊社は経営層および工場の責任者様とディスカッションを重ね、自社の強みを「言葉と数字」で再定義し、BtoB(製造業)向けマーケティング戦略の大胆な刷新をご提案しました。

① 検索意図に合わせた「業界特化型キーワード」の選定

市場調査から、試作開発や調達の担当者は「金属加工」のようなビッグキーワードではなく、自社の課題を解決するための具体的な掛け合わせワードで検索していることに着目しました。そこで、同社が最も強みを発揮できる領域に絞り込み、以下のキーワードをターゲットとしたSEO戦略を構築しました。

  • 「アルミ 切削加工」(素材×加工方法で得意領域を明示)
  • 「金属加工 試作 小ロット」(短納期・小ロット対応のニーズをキャッチ)
  • 「精密部品 加工 神奈川」(近隣・地元の発注先を探す担当者にアプローチ)

② 購買意欲を高める「施工実績と設備紹介」のコンテンツ化

これまで「守秘義務があるから」と掲載を避けていた加工実績について、取引先の許可をいただいたものや、技術証明用のサンプルワークを新たに撮影。製品の「材質」「サイズ」「加工精度」「対応日数」をスペックとして具体的に掲載しました。また、保有している工作機械のスペック一覧を網羅し、「この設備があるなら、自社のあの部品も頼めるかもしれない」と、発注担当者が社内稟議に通しやすい情報をWebサイト上に揃えました。

3. 施策の実行と体制強化:問い合わせを逃さない「導線設計」と「対応マニュアル化」

Webサイトを全面的にリニューアルし、アクセスが集まり始めた段階で、次の課題となる「問い合わせの質と成約率の向上」に着手しました。せっかくアクセスが増えても、窓口が機能しなければ売上には繋がらないため、以下のプロセスで営業体制の強化を伴走いたしました。

【問い合わせ獲得から成約までの仕組み化の流れ】

  1. 技術相談用フォームの設置と最適化
    • 従来の無骨な「お問い合わせフォーム」から、図面データ(CADデータやPDF)をその場で簡単に添付できる「技術相談・お見積り専用フォーム」へと改修。心理的ハードルを下げ、具体的な案件が飛び込んでくる仕掛けを作りました。
  2. 現場を混乱させない「受付マニュアル」の整備
    • これまで新規の電話やメール対応に慣れていなかった事務・現場スタッフの方向けに、「ヒアリングシート(材質、数量、納期、図面の有無など)」を作成。誰が対応しても、見積もりに必要な情報を漏れなく一発で聞き出せる体制を整えました。
  3. 初動スピードの高速化
    • 競合他社と比較された際、勝敗を分けるのは「レスポンスの早さ」です。「問い合わせから24時間以内に必ず一次回答(または見積もり対応可否の連絡)を出す」という社内ルールを策定し、運用の定着をサポートしました。

この結果、Webサイト公開後から検索順位は狙い通り上位にランクイン。これまでは圏外だった主要キーワードで検索結果の1ページ目に表示されるようになり、アクセス数はリニューアル前の5倍以上に増加しました。

4. 弊社が大切にしている「クライアント様への向き合い方」(伴走スタンス)

弊社が製造業のコンサルティングにおいて最も重視しているのは、単に「綺麗なホームページを作ること」ではなく、「工場の職人様が持つ『技術の価値』を、デジタルの言葉に翻訳すること」です。

  • 「専門用語の翻訳」と丁寧な解説: 「SEO対策」や「ドメイン権限」「CVR(コン転換率)」といったIT専門用語を並べるのではなく、「なぜこの写真が必要なのか」「なぜこの文章の書き方だと検索されやすいのか」を、製造業の現場に即した言葉で分かりやすく解説し、全員が納得してプロジェクトを進められるよう配慮しています。
  • 現場に負担をかけない素材集め: 日々の製造業務で忙しい職人様の手を止めないよう、写真撮影やスペックのテキスト化は弊社がリード。現場へのヒアリングを通じて、職人様自身が「当たり前」だと思っている凄技(例:歪みのない薄肉切削など)を見つけ出し、強力なアピールポイントへと昇華させました。
  • 「見積もり提出後」の追客フォロー指導: 問い合わせが来ても失注してしまっては意味がありません。「見積もりを出したあと、数日後にどのようなフォローメールを送れば他社に競り勝てるか」など、営業部門を持たない企業様が自走できるよう、営業プロセスの細部までアドバイスを行っています。

5. 現在の状況と今後の展望

現在、この金属加工会社様では、Webサイトを経由して毎月コンスタントに新規の技術相談や見積もり依頼が舞い込むようになっています。 問い合わせの送り主は、神奈川県内にとどまらず、これまで営業をかけることすらできなかった関東全域、さらには関西圏のメーカーの開発部門にまで広がっています。新規で獲得した試作案件から、定期的なリピート受注(量産案件)へと繋がるケースも生まれ始めており、特定の上流企業に依存しない「自社で案件をコントロールできる強い経営体質」への変革を遂げられました。

確かな技術力が、適切なWeb戦略と紐づくことで、地方の町工場は強力な発信力を持つ「選ばれる企業」へと生まれ変わります。私たちはこれからも、製造業の現場に深く寄り添い、二人三脚で持続的な事業成長をサポートし続けます。

製造業のWebサイト改善や問い合わせ導線に課題がある場合は、まず販路開拓導線診断をご活用ください。

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